適正なベスト丈の寸法について

3ピーススーツに合わせるベストの丈寸法は、立った状態でベスト丈の下端がベルト下端の下5cm程度というのが基準です。
通常のはくズボン位置では、このベルトが隠れる5cm下の位置までベスト丈があると、前かがみになったりした時でも、ベルトや中に着ているシャツが見えないための寸法なのですが、近頃の股上の浅いパンツ傾向の中でも極端に浅い股上寸法のものは、ここら辺のセオリー的ベスト丈寸法はすっ飛ばして着こなしていただくのが良いと思います。。
ベストには前丈と背丈というものがあり、背丈は衿の後ろから背部分の丈を下端まで採寸したもの、前丈は同じく衿の後ろから肩を通ってベスト前身の最下端釦位置までの寸法をいいます。お腹の出た人は当然この前丈が長くなり、痩せ型の人は、この前丈はあまり必要でありません。ほとんどのパターンオーダー、イージーオーダー的なオーダースーツでは、この前丈寸法まで指定することはできませんが、Pitty Savile Rowのビスポークオーダーならこの前丈寸法・背丈寸法の詳細指定をしていただくことができますよ^^出腹体型の方で、ベストの前丈が不足しているため、ベルトのバックルや白いシャツが見え隠れしてしまうなど、お悩みの方は是非ご相談下さいませ。。
また、ここ2~3年、3つ揃えのスーツベストとは別に、少し派手めな色柄の表地+背表の裏地・胴裏も派手めなオッドベスト、こういう時には「ジレ(フランス語圏での呼び方)」と言われていますが、これをカジュアルに夏のシャツに合わせる着方も多いです。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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