ビーバップハイスクールほどでない控えめシートピース

個性的にオリジナルな学生服を主張したいヤンキー、不良学生さんとオーダースーツ屋とは案外接点があり、市販されているような学ランはあまり着ない人たちにとって、オーダーメイドは欠かせません。。パンツのシルエットだけとってみても、ビジネススーツのシルエットより、ドレスコードがあるようでないだけに、はるかに豊富。不良学生ズボンの代名詞的「ボンタン」土管のように裾まで太いシルエットを持つ「ドカン」ボンタンの裾を極端に絞った「ボンタンスリム」ほか、「タイトスリム」「バギー」「ブーツカット」などパンツシルエットの代表的なものももちろん含まれます。。オーダーパンツ・スラックスでは全てお仕立て可。
今の学生さんはこういったパンツははきませんので、現在、仕立てのご依頼がある訳ではなく、またPitty Savile Rowのような、お仕事用スーツ中心の品揃えの店よりは、個人の仕立て屋さんで、専門にボンタンを仕立てるところがあったようです。何本かあるビーバップの映画の中でも、「あの仕立て屋のじじーは腕が悪い、あの○×丁目のばーさんが安くてうまいよ」など、仕立て屋の口コミをしているシーンがあります。。以前刺繍屋さんの店の目立つ壁正面に、どうも暴走族からの発注らしい特攻服に背中の刺繍が・・、「警察からはあまりやらないようにと言われてるんだけど・・」という話でしたが、80年代当時の仕立て屋の関連業界はそんな感じでした。。
黒無地の学生服生地をいかに目立つように、と工夫を凝らすパンツには、ハイウエストのパンツなども多く見かけ、そのパンツの腰帯後ろ中央には、「シートピース」という切れ込み(山はぎ)。ビジネススーツに入れるならメンズの腰帯が標準で3.5cm、レディーススーツで3cm程度になるので、浅めに1cm程度入れるのがおススメです。機能的には、切れ込みの分少しゆとりがでるので、パンツがきつめになってしまったときに自然に着用感を調節してくれます。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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