リミックス感覚でジャケットの衿型をチェスター・フィールド・カラーに

主に音楽用語で使われるリミックスは、古いものを現代の新しい感覚で再構成し、テイストをかえたものに仕上げること。アレンジや曲そのものを少し変えたり、歌う歌手が変わったりします。スーツをオーダーする時に、なにか変わったものと考えると、それは寸法の微調整だったりすることが多く、デザインまでなにか斬新なものとなると、思いのほか奇抜なものになってしまうことが多く、妄想の域をでず、実現することのないものになってしまうことが多いです^^
チェスター・フィールド・カラーは、ジャケットの上衿のみベルベットを使用したもので、主にはチェスター・フィールド・コートのテーラード・カラー。身頃などの表地はカシミヤ、ツイード、フラノなどコート向きの素材使いなのに対して、上衿を光沢感のあるベルベット素材にすることで、ドレッシーさが強調されます。
チェスター・フィールド・コートは単にチェスター・フィールドとも呼ばれ、セット・インの袖付け、胸に箱ポケット、腰にはフラップ付きのポケットとなる一般的なジャケットの着丈を長くしたようなシルエット。衿型は多くがノッチ衿で、シングルフロントの比翼仕立て。英国のチェスター・フィールド伯爵が初めに着用したことから、この名前が付けられました。
ゴージをはさんで、カラーは上衿、ラペルは下衿という呼ばれ方をしますので、このチェスター・フィールド・カラーは上衿のことになるとおぼえておくとわかりやすいですよ。。
この上衿のみ別素材というのは、パターンオーダー的なオーダースーツの中でも、使えそうです。。上衿のみでしたら、生地長さ15cmほどあれば要尺としては足りますので、別買いとしても負担も軽く、上衿という目立つ場所なだけに、インパクトもなかなかです^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
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