洋服屋が簡単に言ってしまうチャコール・グレーという色

チャコールグレーといえば、スーツの色柄としては定番中の定番。日本の高度成長期には「どぶネズミ色」のスーツというほどのあまりありがたくないレッテルを貼られてしまった色ですが、大人しい落ち着いた色だし、汚れは目立たないし、ビジネス用にはこれほど向いた色はありません^^
チャコール・グレーのグレーは「灰色」ということまでは容易にわかりますが、「チャコール」とは。普通に店頭で「このチャコールグレーはSuper 100’sで、光沢感があっていいですよ。。」などとご案内すると、「この色は茶(コール)か?」と目をこすられてしまうことも稀にあります^^このチャコールは木炭のことらしく、チャコール・グレーというと、「消し炭のような暗い灰色」「限りなく黒に近いグレー」。木炭は黒なので、更に黒さの濃いものは「チャコール・ブラック」と言われます。「ダークグレー」は、暗いグレーを総称するような呼び名で、「チャコールグレー」も「ダークグレー」に含まれると思いますが、言葉の響きから若干ソリッド感の強い素材について、サイト内ではご案内していると思います。。
欧米諸国では本来このダークグレー、チャコールグレーのスーツは、フォーマル用に着られるダークスーツの中でも、最もドレッシーな色とされ、見慣れた色だけに仕立てや素材の良し悪しに差の出やすい色柄です。。なにを着てもほとんど制限のない仕立て屋的ドレスコードの店長でも、数年の周期でこのチャコールグレーは新鮮に見え、その時のトレンドで仕立てるスーツは決してはずれることのない愛用のスーツになっています。。

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