カジュアル素材で作るショートコート丈のジャケット

標準のジャケットの着丈は、着用時ジャケットの裾が自然に折り曲げた指の底に落ちる程度、寸法的には総丈といわれる首の後ろ部分にある第七頚椎というぐりぐり突き出た骨から、床下までを測りその半分というのが一般的です。。
コート丈とかジャケット丈などの長さの呼び方は、とても多いのですが、同じ丈を別の呼び名で呼んでいるものなどもあり、なかなか紛らわしいです。。
ショートコートといわれるものの中には、半コート(ハーフ・コート)やフィンガーチップレングス、スリークオーターレングスの丈のものも含まれます。フィンガーチップレングスは、指先を伸ばした先にジャケットの裾がくるもの、スリークオーターレングスは総丈に対して4分の3の長さのもの。「これから寒くなるシーズンだけど、コートを着るほどでも無い」「ドライビング・コート用として、車に乗るときにハーフ丈のジャケットがちょうど良い」ご用向きもいろいろですが、ディテールを少しコートっぽく作ることでずいぶん雰囲気が変わります。。
お仕立ていただく際の縫製仕様の基本的な考え方は、ジャケットの着丈の長いものになりますので、肩から袖の作り方は普通のビジネススーツと同じセットイン、ディテールオプションなども同じで、着丈の長さによっては生地の必要要尺や縫製増などが必要になる場合があり、その目安はジャケット丈90cmぐらいです^^
標準的な体型の人のジャケット丈は75cm前後なので、+15cm前後。(この体型増はコート価格にならない範囲内が90cm、80cm超の場合には通常の体型増+10%は必要になります。)

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