ジャケットの裏地と裏仕立ての選び方

ジャケットの裏仕立ての作り方には、種類が多くあり最も一般的でオールシーズンに向いたものとされるのが「背抜き仕立て」と言われるもの。これは「前身と背部分の上3分の1程度」に裏地がつくもので、表生地が春夏用、秋冬用素材のどちらに付けてもご着用期間が長くなります。。これに比べて「総裏仕立て」というものは、「前身+背の全て」に裏地がつくもので、秋冬用の厚手のスーツ生地に付けられることが多く、主には秋冬仕立てとされているのですが、春夏素材などに付けて少し肌寒い梅春用のスーツ仕様などにされる方もいらっしゃいます。また、「総裏仕立て」では、服内全体にすべりの良い胴裏地が付けられるため、回転がよく着心地が良さが増すということもあります^^
夏用の裏仕立てといわれる「半裏仕立て」は、「背抜き仕立て」の前身裏地3分の1程度を削って少なくしたような裏地の付け方になるため、その分通気が良く軽さも増します。。
機能的・装飾的な面をもつ、お台場仕立てには「角台場仕立て」「本台場仕立て」「剣先台場仕立て」など違った表情のものなどがあり、これはこれでまた迷ってしまうところ。。
広見返し」は胴裏地をほとんど使わない盛夏用の裏仕立て、「カバーオール仕立て」は芯地・付属類を極力省いたシャツ袖仕立てが特徴的な「ナポリクラシコ」限定のものとなりますが、軽さ・涼しさでは一番のものなのではないかと思います。。
また、裏地をメッシュ裏地や極薄裏地とすることで、軽さ・通気性を残したまま、服内のすべり、回転を良くするために「背抜き仕立て」や「総裏仕立て」とするなど、裏地の種類とも考え合わせ、お決めいただくのが良いと思います。。

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