スーツの名刺入れ

オーダースーツではオプションとしてお選びいただくことができる「名刺入れ」というポケットがあります。シングルスーツとダブルスーツ、お台場付きジャケットとでは一般的にその構造上作り方が違い、シングルスーツでは「ジャケット内ポケットの少し上、スーツ生地と胴裏地の境目あたりにある切れ込み」ここに差し込む形で作られます。。中には、名刺サイズほどの袋布が付けられており、ジャケット前部からみた位置ではちょうど胸位置のあたり。お台場仕立てのジャケットでは「もみ玉ポケット」。ご着用者が大きな動作をしても比較的影響を受けづらいため、長期間名刺を入れておいても、名刺の端や角が摩擦で消耗することがありません。長年の着用感から計算された絶妙の「名刺入れポケット」の位置というところだと思いますよ。。
会社に入ってはじめて名刺をもらったときなどはうれしかったものです。。もちろん、お仕事用の名刺なので個人的な用事のときには出すことは少ないと思うのですが、前日読んだファッション雑誌記事には、この名刺をプライベート時に出さないのがかっこ良い男の条件・・ということでした^^この会社用名刺をプライベートで出すには、いろいろなケースが想定でき、一概には・・とも思いますが、立派な肩書き付き名刺を飲み屋のおねいさんなどにあまり見せびらかしてはいけません・・ということなのかも知れません。。
オーダースーツは受注販売なため、お店では手付け的なお内金をおよそ3分の1程度いただくことが多いです。。お客様としても商品を受け取った訳ではないので、全額は気持ちとして難しいでしょうし、お店側も生地を裁断し縫製発注してしまうため、内金なしでは問題があります。。そんなときに、いただく身分証明的な名刺はなかなかかっこ良いですよ。。たまに、水戸黄門の印籠を出されたときのようなリアクションを店長に取らせる名刺をいただくこともあります^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
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