たまにはダブルのスーツを少しアレンジしてみる

近頃急にご注文をいただくことが多くなったダブルジャケットのスーツ。ここ数年のスーツ事情を思い出してみると、シングルスーツがその多くを占めていて、唯一かっちり着こなしたい礼服だけはダブルスーツという出番さえ、「気軽に着れる」「夏は特に打ち合いが楽・・」という理由から、敬遠されがちです。。
20代の方の中には、きっとダブルスーツというものをまだ着たことのない方も多くいらっしゃるかも知れません。採寸させていただく寸法的なところでは、一般にダブルジャケットはシングルジャケットに比べ、2cm程度長めにゆったり着るというのが基本ですが、いまどき傾向のタイト+ショート丈というカスタムメイドなスーツもオーダーならでは。
ダブルジャケットの前釦の数から、ロングターンと言われる4釦1掛ボタンワンダブルと言われる6釦1掛礼服・フォーマルにオーソドックスな6釦2掛など、釦数が多いだけ釦の止め方とのバリエーションでその種類も豊富です。
また、ダブルスーツは、クラシコスーツブリティッシュスーツなどジャケットシルエットによってもそれぞれ異なったテイストがご用意されているので、その楽しみ方もいろいろです。
ボルドーのダブル4釦2掛ジャケット、特徴的なのが衿の角を上下とも丸くしたクローバーラペル。生地はハリスツイード。腰ポケットを少し斜め切りに落としたハッキングポケットとして、小銭入れ用のチェンジポケットが付いています。
このダブルジャケットの4釦2掛に対してロングターン4釦1掛は、下の釦1個のみで止めることになるので、シャツの見えるVゾーンが広くなり、例えば逆に6釦3掛や、8釦4掛など、この釦位置が上がるほど、かっちりめなシルエットになります。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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