ヨークをツイードジャケットに付ける

ここのところ人気のツイードジャケットについてよくお問い合わせをいただく「ヨーク」についてです。。「ヨーク」はジャケットなどの背や肩、胸、スカートやパンツの腰部分に使う切り替え部分のことで、その本来の目的は生地を身体に沿わせるための縫製上の技術ですが、現在では装飾的に使われることが多いです。オーダースーツとして、一番ご注文をいただく部分はやはり背の切り替えとして使う「ヨーク」です。この背部分の「ヨーク」の形には、ポピュラーな水平なもの、アーチ型やV字型、スカラップヨークなどといわれる貝殻の形状をしたようなものもあります。。
ジャケットに「ヨーク」などというと、デザインとしてかなり大掛かりなものに思えますが、シャツなどにはよく見るものなので、お手持ちのシャツで一度お確かめいただくと良いと思いますよ。。本格的なトレンチコートについている、背のケープがセットインされ切り替えになっているような感じです。。
また、この背部分の「ヨーク」にセットで付けられることが多いのが、「背バンド」。これはジャケットなどの背部分のみに付けられるベルトのこと。左右の脇縫い目に差し込まれるように縫い付けられているもので、後ろ身頃のフレアなどを押さえるためのものが飾りとなったもの。この「背バンド」は、「バックベルト」といわれたり、背部分のみ付けられるため「ハーフ・ベルト」、部分的に付けられるという意味で「マーティンゲール」といわれます。前述のトレンチ・コートでは、バックル付きのベルトとなっているもの。
これら「ヨーク」と「背バンド」オプションは、縫製ブランドによっても異なりますが、各¥1050~¥2100程度でオプション対応させていただくことができます。「ヨーク」と「背バンド」の間にプリーツを入れて装飾的かつ動きやすくというディテールも可です。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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