ビジネススーツにウォーム・ビズらしさをうまく取り入れる

寒い秋冬にはツイードフラノ、コーデュロイ素材などでビーフィーな上下スーツや三つ揃えスーツを仕立てるというのもオーダーらしいこだわりの服選びだと思うのですが、お仕事用のビジネススーツにこれら厚手素材が上から下までというのは、少しカジュアル感、カントリーっぽさが強すぎるような気がします。。そんな時には、ジャケット、パンツ、ベストのうちのどれか一つを別素材で仕立てるコーディネートの着こなしから、少しおとなしめに上記3アイテムの中では一番露出度が低いですが、体に密着するためウォーム・ビズ効果の高そうなベストをオッド・ベスト的にセレクト。
Pitty Savile Rowでも秋冬には人気の高いハリス・ツイード。ツイードはもともと手で紡いだ紡毛糸を家内手工業的に手織りで生産されていた英国スコットランドの特産品。現在ではカジュアル感のある素朴な感じの、ざっくりとした織りをもつ紡毛織物を総称するものとなっていますが、中でもスコットランド北西部のハリス島やルイス島で作られていたハリス・ツイードは、一ブランドとして有名です。白髪のような差し毛が混じった粗い織りのツイード。カシミヤのような細い繊維で目付けが重い素材とは違い、ざっくりした織物ですが、その毛繊維内で暖められた空気を逃がしません。
室内での作業時、袖なしのベストはとても動きやすく肩がこらないですし、またスーツと別素材で仕立てられたテーラードのベストなら、市販ニットベストよりもシックでビジネスの雰囲気にもマッチします^^カジュアル素材で仕立てるベストなら、通常、胴裏と同じポリエステルやキュプラなどすべりの良い生地で付けられるベスト背表部分の生地は、ベスト身頃と同じ生地で。。また、ツイード素材は摩擦が大きいため服内での回転を良くするために、ジャケット胴裏は総裏仕立てとすることがおススメです。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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