衿穴にさすカーネーションの色

ジャケットの下衿に付いている釦穴は、ずっと以前には衿を立て反対側で止めることで、防寒用の役目をするために使われ、ミリタリー調のジャケットには、風の吹く方向によって打ち合いを変えることが出来るようになっている両前仕様のものもあります。。ビジネス用のスーツに付いている衿穴(ラペル穴)は、飾りで実際に使われることは少なく、使われる場合でも、身分や所属、学年などを示すための衿章として。
また、この衿穴は別名フラワーホール(ブトニエール、ブートニア)ともいわれ、式典やパーティー会場などで、薔薇やカーネーションをさすために使われます。これら公式イベントなどで差す花は、着用している礼服の種類によって異なり、夜の準礼装タキシード着用時には赤のカーネーション、夜の正礼装燕尾服着用時には白のカーネーションが正しいとされています。これら式典にカーネーションをどうして付けるのか・・というのは、よくわからないのですが、カーネーションが、イエス・キリストが十字架にかけられた際、聖母マリアが涙を流した後に咲いた花・・という、かなり厳かな由来から来ているのかも知れませんね。。母の日にカーネーションというのは、この聖母マリアの涙からこの花が母の愛の象徴に結びつくためということらしいです。。
花を差す機会は少ないですが、ラペル穴は紳士が飾るための数少ないアクセサリーを品良く生かせるアイテム。ご注文の中には、オーダースーツらしく、「衿穴の数を増やして平行に2個3個付ける」とか、「衿穴のかがり糸を指定の色糸に・・」というのは、比較的ポピュラーです。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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