ハギレとオーダースーツ店
ハギレというのは、半端(はんぱ)布(ぎれ)、端(は)布(ぎれ)からそう言われるようになったのではないかと思いますが、裁断済みの生地のうち、一般的には売り物にならないぐらい短い丈の生地になります。。以前は、夏の夜店市や店前のワゴンセール的な賑やかしに安いものだと300円とか、高いものでは1000円ぐらいなど店頭を飾るのになかなか人目を引くし、安いしでちょうど良いものでした。。こういった、ハギレは、「反物で購入された定番生地の1着分に足りない最後の切れ端」だったり、「お仕立ていただいた人が小柄だったために残った生地」「スーツ着分からお客様のご希望で、ジャケットやパンツのみを仕立てた場合の残布」などの事情から生じます。
現在、スーツ着分で一般に取引されるスーツ要尺は3.2m、ジャケット2.0m、パンツ1.6mが標準体型の方の裁断をするのに必要な要尺になりますが、「小柄な方、女性用のパンツなら1.1mで裁断できる」「スカート、ベストなら6~70cm」「短いスカート丈なら50cmでなんとか・・」ハギレは、基本的には残ってしまった生地なので、寸法も様々。洋裁に覚えのある女性が、色柄、長さを見極めて、「この長さのハギレなら、何cmぐらいの丈のスカートができる」「パンツにするには、ちょっと丈が足りない」「タックなしパンツならなんとかいけそう・・」など、洋裁のできる人には宝の山なのかも知れません。。
実際、ハギレで300円といっても、その生地と同じ生地でスーツを仕立てれば数万円はするものですし、中には有名舶来生地のハギレなどというものがゴロゴロしているのが普通です。。いつも女性用に作られたものを着ている人が、メンズスーツの素材をご着用いただいた場合、一番多くいただく感想が、「生地が丈夫」ということです。。スーツはもちろんファッションアイテムですが、ビジネス用にご着用いただく場合、耐久性が大事。良い状態で長くご着用いただくことができるのも、オーダースーツの良いところです^^
オーダースーツ Pitty Savile Row
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