パンツのループ位置、ループ下りと股上寸法

タイトで股上の浅い寸法のパンツには、パンツの「ループ位置」は案外大事です。。ループというのは、ベルトを通す「ベルト通し」の帯のことで、「ループ位置」はパンツのループを取り付ける位置のこと。一般的には、パンツ上端~ループ上端までの距離で指定し、1cm下が標準位置。標準的なパンツの股上、まわり寸法のパンツの場合には、適量なパンツ上端から下1cmのループ位置も、現在トレンドな、股上が浅くまわり寸法もタイトなパンツの場合では、より股上寸法が浅くなり、まわり寸法にも余裕がないため、シルエット重視とはいえ、履き心地が少し厳しいときがあるかも知れません。。
オーバーサイズなソフトスーツの頃のパンツは、タックも2タックでタック量も多く、ルーズフィットなドレープ感のシルエットのパンツも全体にダブつく感じで、股上も深くしてはくため、「逆にループ位置を下げて、ベルト位置から上のパンツ部分を長くすることで、脚長に見せたい」というオーダーもよくありました。。
オーダーパンツではこのループ位置の指定は対応することができ、ご注文をいただく際には特にオーダーフォーム上でもご指定項目とはなっていませんが、「ご愛用スーツをお送りいただいた際には、サンプルスーツを参考にして」、「採寸寸法をお知らせいただく場合、ご身長・体型などから極端に浅すぎる場合には、【トップループ】(ベルトループをパンツ上端に付ける)」などの調整をさせていただいております。
どの縫製ブランドでも、パンツ上端からの距離で指定する「ループ位置」は5ミリ単位で浅くも深くも決めていただくことができますので、ご希望位置がございましたらお気軽にお申しつけいただければと思います。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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