衿穴、ラペル穴の使い方

衿穴はジャケットの下衿(ラペル)に付けられている釦穴のことで、標準では左側に1個ついているのが普通です。。この衿穴はもともと、防寒用などの目的のため、逆側につけられた釦と対になるものですが、現在のスーツではこの衿穴のみ残り、フロント釦のように打ち抜きとなる穴が開く場合もありますが、袖切羽のような「穴飾り」のものも多いです。
このラペル穴は英国スーツの飾りとして花を差すことから、優雅にフラワー・ホールという名前でも呼ばれます。お仕事用スーツの場合には、社章などバッチを付けるときのために、開きみせでも、一穴を開けるご依頼を受けることもあります。。
また、このラペル穴は付けないというご指定も可、逆に左右両方に付けるというオーダーも対応させていただけます。。ラペル穴に挿す装飾具としては、ラペルピンが有名ですが、19世紀~20世紀にかけて、ラペル・ウォッチとかシャトレーヌ・ウォッチと呼ばれる時計を鎖に付けて、ラペル穴から下げるという、実用的な装身具も流行したようです。。
現在のオーダースーツ的におススメできる、衿穴・ラペル穴の使い方は、やはり「穴かがり糸の色糸指定」無地系統なら同系色でおとなしめな色糸を使うとか、柄もの生地なら、ストライプ柄・格子柄など使用されている色と系統を合わせると落ち着きます。
付けても左右1個ずつの衿穴を、片側2穴、3穴というのもオーダースーツなら対応範囲内の調整です^^

オーダースーツ Pitty Savile Row
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