3釦2掛スーツが似合う体型の人

店長がスーツを着始めたころは、アルマーニからはじまる全体にゆったりとしたルーズなシルエットが特徴的ないわゆるソフトスーツ。2釦やいまよりもはるかに多くのダブルスーツが好まれていたころで、1980年代デザイナーズブランドの隆盛から巷のオーダースーツ店でも多くご注文がありました。。3釦スーツはそれから少したった頃、上2掛けの形のものが多く見られるようになり、クラシコスーツの中1掛けが登場する1990年代までは3釦スーツといえばこの上2掛けスーツがほとんど。。
トラッドファンならすぐ思い浮かべる上2掛けのアイビースーツは、ずん胴型のジャケットシルエットに広めの釦間隔、狭い衿巾、胸ダーツなしで5ミリ巾のステッチが入っているもの。1960年代には日本では「アイビー族」まで結成されるほどで、パンツは前タックなしパイプドステム型、カフス付きの全体的に細長くストレートなシルエットが特徴的。
3釦2掛スーツの一番もメリットは、全体を包み込むフォルムから胸の薄い痩せ型体型の方の隠したい部分を上手に隠せること。逆に、胸板の厚い筋肉質な体型の方には狭いVゾーンのために、見た目も詰まった感じに見えてしまい、ご着用感も窮屈なものになってしまいます。
ビジネススーツ定番のフロントシルエットとなっているために個性を出しづらいという面での着こなしの難しさもありますが、ファッション初心者的には、そのコーディネートに気を使う部分も少なく、多くを考えずに着られる優しいスーツになっています。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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