アメリカントラッドをタイトに着てみる

トレンドのタイトでショート丈のスーツは、流行だけに誰が着てもかっこ良く見えてしまいます。。いま考えると十数年前、へそ出しルックのちびTがはやった頃からこの衣服全アイテムに広がるタイト傾向がはじまっていたのではないかと思います。。
パンツもノータックパンツ、モモ巾が細めになるとヒザ巾・裾巾も細くなり、バランスをとるためにパンツ丈も股下でも股上でも短いのが今のシルエット。ジャケットは身頃のゆとり量が少なく、アームホール、袖巾も細く、ウエスト回りでは限りなくシェイプするパターン。。少しオーダースーツ的に、タイト傾向を残しながら、個性的な春夏スーツを・・、ならトラッドスーツをタイトに着るというのは、オーダースーツならではできる着こなしなのかも知れません。。
もともと、アメリカントラッドなスーツは、ジャケットの肩幅も比較的広く、ウエストのダーツをとらないボックスシルエット。オーダースーツばかりがスーツだったその昔に、作っておけば誰のサイズにも合うことを主な目的として、アメリカ的合理主義が形になり、ブルックスブラザーズが普及させることとなった既製スーツの走りとなるもの。。
この自分のサイズに合わせたサイズのトラッドスーツならゆったりめなものも、テーラードでスリムタイプに寸法調整すればぴったりなトレンドにはまります。。動きやすくするためにトラッドスーツに取り入れられたナチュラルショルダー(もしくはドロップショルダーソフトショルダー)も、タイトなシルエットを着心地感で助けてくれますし、肩パッドの厚さ調整というのも難しいことではありません。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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