股上の深いパンツ、ハイライザー

パンツの股上寸法はプロのフィッターでも人の体から採寸するのは難しい場所なため、現物にあるパンツ寸法から「ズボン総丈-股下寸法」という測りやすい寸法からの差寸で計算するのが一番楽です。。ご愛用パンツからの微調整は、もちろんオーダーパンツなのでご希望の調整に対応させていただけます。。
現在トレンドな股上の浅いパンツのことを、ローライズスラックスとかヒップハンガーといい、股上(=ライズ・rise)がロー(=浅い)なスラックス。ヒップハンガーは、ヒップボーン・スラックスと同義で、ヒップボーン(=腰骨)に引っ掛けて、吊るようにはくほどの股上浅いパンツという意味で使われています。
これに対して時代に逆行する「股上の深いパンツ」のことを「ハイライザー」といい、股上(=ライズ)がハイ(=高い)なスラックス。股上の深いパンツは一般に腰まわりに多くのゆとり量を持ち、シルエット的にはツータックなどタック入りとなるパンツ。オックスフォード・バッグスバギーパンツがイメージです。。
バブル期のソフトスーツに代表されるようなゆったりめのパンツもこの「ハイライザー」と言えるもので、椅子に腰掛けるとだぶついたゆとり量からパンツ前部に大きな余りジワ。店長はヒップ回りは大きめなのですが、平尻という平らなヒップなため、どのように補正してもモモ巾が太すぎるための余りジワがお尻の下に残ってしまうなど・・、そんな時代でした。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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