マンボズボン(オーダーパンツのシルエット)

お店でお客様とお話をさせていただいていると、世代的な違いから自分の知らない時代に流行したスーツの形やパンツのシルエットなどを教えてもらえることがあります。。よく耳にしたのが「マンボズボン」・・。当時ダンスが流行したためのそれ用のパンツなのか・・。「マンボズボン」といえばなんとなく想像ができる・・、店長の想像は、胸開きの大きめなシャツスタイルにコーディネートされた、7分丈程度のコットンのクロップドパンツ。たぶん、リンボーダンスの語感がマンボダンスと似ているところからの想像だと推測できます。。
これを良い機会に・・と、ファッション雑誌などで調べてみると、そうではなく、もとは1950年代に流行したラテン音楽マンボのバンドマンが着用していた衣装から。かなりゆったりめの腰まわりから裾にいくにしたがって極端に細くなるペッグトップトラウザーズ的なシルエット。ズートスーツのパンツのシルエットを想像すると近いものがあると思います。。
このマンボズボンは、今は都知事の石原慎太郎氏が芥川賞作家となり映画化された「太陽の季節」この主人公達「太陽族」がしていたファッションスタイルの一部で、スポーツ刈り、アロハシャツ、サングラスが1セットになっていたものらしいです。。この「太陽族」のファッションスタイルが、当時の若者たちの間で流行し、現在もオーダーパンツをお仕立ていただくちょい悪おやじのファッションスタイルにも少なからず影響を与えているようです。。
また、マンボスタイルというと、合わせるのはスリムパンツ。マンボ音楽のミュージシャンスタイルで、派手なやらかめな布地で作られたブラウス、衿巾の狭いジャケット、ナロータイが特徴的。サブリナパンツのようなシルエットのパンツ。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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