ドレッシーでフォーマルなダブル6釦2掛スーツ

打ち合いが深いダブルはシングルジャケットに比べてホールド感があり、直角なフロントカットなどからもカタメなよりフォーマルな雰囲気をもつジャケットシルエットとなりますが、その中でも6釦2掛けのダブルジャケットは、釦位置が高いことからよりシックで、かしこまった式典、イベント向き。ダークスーツと言われるような、チャコールグレー、ダークネイビーなどの無地系の色柄で仕立てれば、十分礼装としての品格を備えます。
逆に、普段に着るビジネス用のスーツとしては、多少の着崩しや外す着こなしを、品良く吸収、バランスをとってくれるデザイン。。ごく普通に、6釦2掛けの下1個の釦を外したり、袖を本開きにした釦の袖先1個の釦を外すなど、着用時のディテールに変化を付けるための代表的なテクニックも、このダブルのジャケットシルエットでするとより自然な感じがします。
このダブルスーツのバリエーションには、同じ6釦2掛のデザインをしていても、打ち合いを深くしたもの、また逆に浅くした「レスオーバーラップ・ダブルブレスト」、6個釦の並び方を1番上の2個釦のみ幅広くとる「スプレッド・アウト」。
スプレッドアウト」と比較されるダブルジャケットのデザインとしてよく上げられる、釦巾が均等に配列された「オールインライン」は、1810~20年、英国のジョージ4世が狂人となってしまった父ジョージ3世に変わって摂政を務めた「摂政時代」のダブルジャケット(リージェンシー・ダブルブレステッド)に特徴的なもの。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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