ボタンワンダブル、ボールドルックなダブル6釦1掛けスーツ

ダブルスーツの中でも6釦1掛けのシルエットをもつジャケットは、ボタンワンダブルの別名を持つ、釦止めが1個掛けのため釦位置が一番低くなるルーズなシルエット。1990年代前後のバブル期に多く見られたデザインで、店長も当時のソフトスーツ仕様で作られた6釦1掛ダブルジャケットを着たことがあります。ソフトスーツは通常採寸させていただく肩巾のレギュラー寸法から+5cmほど大きめに採寸し、それに合わせてバスト、胴回りもゆったりなドレープ感を楽しむスーツなため、肩幅50cmという大きめな寸法も多く、ベントを入れないノーベントが一般的な形。まわり寸法がゆったりしていて、釦位置も低いボタンワンダブルのジャケットでは、少し前かがみになると広すぎるVゾーンのためにネクタイが飛び出てきてしまうほど。
ボールドルックが流行したアメリカ、1930年後半から40年代にかけての代表的なジャケットシルエットとなるダブル6釦1掛け(ボタンワンダブル)は、肩パッドを多く入れ肩線を強調したボールド(大胆)なシルエットで、広巾なラペル、ネクタイが合わされる。このイメージからか、一番ルーズなジャケットシルエットのためか、ソフトスーツの頃も、このボタンワンダブルなジャケットが仕立てられる生地は、高級舶来ブランドのシックなダーク系素材よりも、パステル調のカラフルな色鮮やかなものが多かったような気がします。。イタリアンカラーやハマカラーなどの開襟シャツをインナーに、ノーネクタイなあぶない刑事・柴田恭平。東京キッドブラザースも懐かしいです。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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