スーツの袖釦の数と、大きさ、重ね釦

ビジネス用のスーツでも比較的ディテール変更しやすいのが、袖口のデザイン。標準では「袖開きみせ」といって、開いたように見える袖口仕様から、実際に開いてボタン止めとすることができる「本切羽」、釦止めとすることはできないが、一番袖先に近い釦から先が額縁仕立てとなっており、その部分のみ切れ込みがあり開く「半額縁仕立て」など。
スーツで使用される釦の大きさはほぼ決まっており、ジャケットの前釦は20ミリ(中釦)、袖釦やジャケット内ポケット、パンツピスポケット用に使われるひとまわり小さな釦は15ミリ(小釦)。袖釦に、ジャケットのフロント釦として使われる中釦を1個付けるという方法もありますが、ビジネス用スーツの袖釦の数は3個が一般的で、15ミリ大の釦を、3~4ミリ間隔で3個付けられるという配置になります。。
ちょっと注意する必要があるのが、重ね釦とするときの袖釦数。袖口の重ね釦(キス釦)というのは、言葉通り、3~4ミリ間隔配置の袖釦を逆に5ミリ程度釦の端を重ねて配置するものになるため、袖先の第一釦~3個釦までの長さが、重なっている部分、思ったよりも短くなりがちです^^そこを敢えて3個釦や2個釦として重ねるというのも、楽しいと思うのですが、パッと見た目で重なっている感じがわかるようにするためには、袖釦4個で重ねるのが理想的。。
袖本開きの釦穴、開きみせとしたときの擬似穴かがりとなる切羽飾りなど、色糸指定などすることもできるので、袖口デザインのバリエーションはなかなか豊富です^^

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