タイユール的なオーダースーツ

オーダースーツなどというと、着ている人はかっこ良いものですが、作るほうはなかなかそうはいきません。ネットでホームーページ作成、更新するのと同じぐらいは地味かも知れませんね。。店長の仕事は、いただいたご注文を縫製指図書に書き起こし、間違いのないように点検、仕上がって来た品を検品など、細かいご希望の多いデザインや寸法指定のあるスーツの場合には、かなり気を使います。。本当は、パンツぐらい縫えると、まわりは生地ばかり、スーツ地には要尺的に足りないパンツ分生地が問屋さんから安く入るときもあるので、自分用アイテムも増えますし、衣装費用もずいぶん抑えられるのですが、それは老後の楽しみにとっておくことにします^^
タイユールは、フランス語でいうところのスーツとか、仕立て服屋を意味する言葉。ほぼ、オーダースーツ店と同じような意味合いで使われることが多いです。なんかこう、ぐっと雰囲気のある言葉なので、今ではあまり聞かれなくなってしまったコンチネンタル、エレガントな欧風調ヨーロッパ的なスーツスタイルも、逆に斬新です。。
オーダースーツらしいディテールの中で、一番人気のあるのがお台場仕立て。お台場仕立てにもいろいろ種類があり、角台場、剣先台場本台場など。Pitty Savile Rowではランニングステッチが基本の、ピックステッチなどは、ホシステッチなどと呼ぶところもありますが同じもの。また、斜めポケットとなるハッキングポケットは、スラントポケットなどというところもあります。。
ビジネススーツはメリノウールばかりなところから、ツイードフラノコーデュロイ麻・リネンコットンなど快適に過ごせるカジュアル素材にも多く注目が集まっていますので、選べるスーツシルエットなども増え、オーダースーツ的にスーツを仕立てるデザインカスタマイズの楽しみ方もよりいっそうな感じですね。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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