プールバーが似合うスーツ

ビリヤードが流行したのが1986年に映画「ハスラー2」が公開されてから。ポール・ニューマンと、トム・クルーズが主演したもので、1961年の「ハスラー」の続編のようなストーリーのものでした。。それまでのビリヤードというと、繁華街の通り沿いから少し入ったところに「撞球場」などの看板が出ている古びた遊技場のイメージ。大正・昭和の初期の頃からあるものなのか、1961年にも同じように流行の波があったのかも知れません。。
この「ハスラー2」の頃は店長の青春的謳歌時代のちょうどの頃で、プールバーにもよく行きました。薄暗い照明の中、夜行われることが多いゲーム、カクテルなどを出すワンショットバーも兼ねるプールバーは、たいして上手でもないビリヤードですが、そこにいるだけで気分が良いものです。。
当時のスーツスタイルは、ドレープ感というイタリア製のような柔らかな生地のたるみ感をもつゆったりめなスーツ。ソフトスーツと言われるもので、とにかく肩幅が広く、それにあわせて胴回りも広め、パンツもウエストこそ体型にあわせたジャストフィットなサイズですが、2タックパンツの太めのモモ巾(ワタリ巾)にあわせるヒップラインはかなりのオーバーサイズ。この無駄とも思えるゆとりある生地量から仕立てられるスーツが、そのドレープ感が、ちょっと恥ずかしげですが敢えていうなら男の色気、ダンディー着こなしスーツででかけるプールバーにはぴったりです。。
ダブダブなシャツにネクタイ、キューをもって屈むと垂れるネクタイを首の後ろにはねあげて・・というのも、あー、プールバーならではのポーズですね。。
いまどきなタイトめに仕立てるオーダースーツでは、大きめなカッタウェイ・フロントが特徴的なブリティッシュ・スーツが雰囲気かも知れません。。

オーダースーツ Pitty Savile Row
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